天国へとさらってほしい

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エンジェル、人生たのしい!

うたプリ4期4話『JUSTICE IMPULSE』の話をしておこうと思う

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 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEレジェンドスター 問題の4話『JUSTICE IMPULSE』放送から1年が経ったらしい。思えば、ちゃんと家にいたのに唯一寝落ちしてリアルタイムで見られなかった回でもある。朝飛び起きて寝ぼけた頭のまま視聴し、うわぁ・・・・まじか・・・・・となったのをよく覚えている。思わずTwitterを開いて検索した。

日向大和 予測検索:嫌い

ここが地獄か??????????と思った。

 放送日時点で私はすでにHE★VENSでは日向大和が推しだった。気性が荒そうなのに結構いい歳なんだろうな~と思われるところ。目が大きくて可愛い、最強とか言っちゃって愛おしい。いい歳(推定)なのになぁ~~。ゴリラみがイカしてるな~~など。とにかくビビッときた。4話を経て、箱推しになりつつあるも、今も私は日向大和を推している。ナイスなゴリラみは続いているし、グループに対する距離感がとても良い。年下に対しては兄らしい面倒見の良さを発揮していて本当に好き。兄のことについて不安定な部分も含め、キャラクターとしてもアイドルとしても推せる。

 そんな私が4話についてあれこれ言わせてもらうだけの記事。心の整理です。

 

4期におけるHE★VENSと4話の日向大和

4話に対する制作陣のコメント

 雑誌のインタビューより。

 

【金春氏】翔ちゃんのアイドルに対する姿勢を見せられた/アイドル論をやりたいと思った/翔は憧れの龍也の弟である大和に期待していた/大和もきっと成長した。何でもできると言われていたが気持ちがあと一歩だった

 

【加藤氏】兄貴への対抗心しか頭にない大和

 

【古田氏】少年漫画にある要素を全部ぶち込んだ(古田監督は女性向けに携わったのはこれが初めて)/大変楽しかった/拳で語り合えるのが男/個人的には得意分野でやりやすい回だった/大和の成長にもなっている。大和には『アイドルとしての何か』がなかった。翔のおかげで気付いたが、まだ『気付いただけ』であり本当に目覚めたらどんな大物になるのか楽しみ

 

【紺野氏】大和が突然翔に殴りかかったのは「日向龍也の弟」という地雷の言葉を翔が言ってしまったから。翔もそれに気付いたから真剣に向き合おうと決めた/訴えていることは『アイドルはこうあるべき』というもっともなこと/(大和が龍也に反発する理由は)詳しくはまだ語れない。近いところにある大きな壁にチャレンジしたくなるものだと思う。大和としては同じ土俵で勝ちたいのだと思うが、勝った先に何があるのかは彼自身もまだ見えていないでしょう

 

 4期 マジLOVEレジェンドスターでのHE★VENSの立ち位置

  うたの☆プリンスさまっ♪シリーズは基本的にST☆RISHがメインの物語である。(ただし3期はかなりQUARTET NIGHT推しのシリーズだった)色々割愛するが、HE★VENSは2期3期の敵っぽさから一転、4期では好敵手的な立ち場として描きたかったのだろうと思われる。それぞれデュエットプロジェクトごとにお当番回があったが、あくまでもST☆RISHがメインでHE★VENSはサブである。

 HE★VENSの立ち位置については賛否両論あるだろう。大和を除いても、瑛一の行動は描かれ足りなかったように思うし、シオンの言う「魂の穢れ」「天草の誓い」もよく分からないまま5話は終わってしまった。ナギはデュエットをより良いものにするため行動していた、ヴァンは『HE★VENS GATE』を聴いて春歌に惚れた、のように(やや乱暴ではあるが)言動の根拠が明確にされているキャラクターもいるのになぁ、惜しいなぁ、と感じる。

 制作陣にとっては【今は描かないでいいこと】だったのかもしれない。もしくは、【今は描けないこと】かもしれない。やはりうたプリシリーズは、ST☆RISHの物語であって然りなのだから。

 

大和には『足りないもの』があったのか

 上記制作スタッフのコメントを見れば一目瞭然だが、大和には何か『足りないもの』があった、らしい。

 4話で大和は、歌唱について『さらっといい声出す』、ダンスについて『パワフルなダンス』、公式設定でも、体格に恵まれ身体能力が非常に高いとされている。このことから、大和はかなりスキルの高いアイドルだということが分かる。しかし大和には『気持ち』が足りなかった。少なくとも4話の中ではそう語られた。翔の言うところによれば『アイドルの心意気』だろう。

 大和がアイドルになった動機は『兄を倒すため』である。倒すべき兄がアイドルになったからおれもアイドルになる。つまり同じ土俵で戦いたいという、確かな勝利への意欲が見られる。4話における大和は、兄への対抗心しか頭になくアイドルの心意気が欠けていた。では、翔とマッスルファイトする前の『HE★VENS GATE』やその他HE★VENSの活動は、全てその心意気が欠けたままだったのだろうか。前述の通り大和はパフォーマンスレベルが高く、メンバーの実力を認めているからHE★VENSに所属している。大和のこれまでのアイドル活動(期間は極短いものかもしれないが)の中には本当に兄を倒す目的しかなかったのだろうか。4話ではそういう書き方をされたが、甚だ疑問である。

 

大和の腹パンについて

 これに関してはもうご存知の通りである。

 紺野氏の言う通り、『大和が突然翔に殴りかかったのは「日向龍也の弟」という地雷の言葉を翔が言ってしまったから』ということは本編を見れば分かる。分かるのだが、分かりづらい。何より女性向けアニメでこういう暴力は本当にやめて頂きたかった。殴った方も殴られた方のファンも気持ちが良くない。

 そして、何よりこの脚本。大和が翔をいきなり殴ったのは、翔が地雷を踏み抜いてきたことが原因であることを伝える力がなさすぎる。伝わらなくてもいいやと思ったのかもしれない。けれど女性向け作品であんな描き方をすれば大和がST☆RISHのファンからどう見られるか、ファンはあの腹パンの意味を汲み取れるだけの関心を大和に示してくれるか、一切考えなかったのだろうか。推しを軽んじられた気すらする。残念でならない。

 

来栖翔と日向大和

 来栖担だって怒っていいはずの回だった

  冷静になれば、大和のことよりも翔のことが気にかかる。翔は「あいつ、いきなり俺のこと殴りやがって…」と龍也さんにチクってしまうような男だったろうか?(チクるという表現は良くないかもしれない)むかつくけど、意味わかんねーけど、あいつ何であんなことするんだよ??と考えるのが翔ではないだろうか。紺野氏によると、翔は自分が地雷発言をしたことに気付いたから真剣勝負をしたらしいが、それはいつのことだろうか。なんというか、とにかく4話の翔の行動は彼らしくなく女々しい。龍也さんに話をするシーンは進行上必要だったのは分かるが、もっと上手く作って頂きたかった。

 今思えば来栖担が「翔くんはこんなに狭量じゃない・・・」など怒り出してもおかしくなかったはずだ。しかし当時の発言の多くは「日向大和、翔ちゃんを殴りやがって許さない」だった。今でも時々見かける意見だ。私の推しは今でも『来栖翔を殴った男』と認識されているのだ。それ自体は間違いないにしろ、かなりキツい。とりあえず謝罪シーンのひとつでも入れとけば印象違ったろうになぁ……。

 

来栖翔のアイドル論

 金春氏は、4話で来栖翔の『アイドル論をやりたかった』とコメントしている。確かに、4話は翔が『アイドル論』的なものを大和に拳で分からせる回だった。

 誤解のないように言っておくと、私は来栖翔が好きだ。しかし、翔のアイドル論をやりたかったのならば勝手にやってくれと思う。大和を、精神的な面で翔より劣る存在だとはっきり描き、「お前なんにもわかってねーな」から「アイドルの心意気ってやつを!」でとどめをさされた。誰か(大和)を踏み台にすることでしか、誰か(翔)のかっこよさを描けなかったのだろうか???

 ああ私がかっこいいと思っていたヘヴゲや夢歌の大和ってなんだったんだろう?????あの大和は本当に兄への対抗心だけでステージに立っていたんだろうか????本当に????なんていうかもう、どうして??????それでも私はヘヴゲと夢歌の大和に果てしないアイドルを感じ、彼を最強だと賞賛し、推して、推して、推して推す。

 

大和の成長と言われても困る

 古田監督、金春氏は4話について「大和も成長した(だろう)」と語る。いや~~~そりゃあんだけやりあえば少しは成長するでしょ。わかるわかる。でも視聴者にはしんどいくらいそれが伝わってこないんです。だって成長前の大和のこと知らないんだもん。せめてマッスルファイト前夜に他のHE★VENSメンバーと会話させるとか、心の声?的な何かとか、そういう演出をしてくれてたらね、救われてたかもしれない。でもマッスルファイト前の大和なんて、ヘヴゲ歌って「最強!」って吠えてるか、めっちゃいい顔で壁ドンして近付いてきて可愛いか、翔に腹パンかますか龍也さん殴ろうとしたり「むかしのおれじゃねえぞ」ってやけにいい声で言うかのどれかなんですけど!!!???!?いや~~~~~~~無理ですね、成長なんてわからない。来栖に腹パンしなくなったね~~くらいですよ、そういうのじゃないやん。

 

そもそもうたプリのアニメだもんね、的なところある

 圧倒的な描き足りなさ、それに反して目にするひとの多さ

 はぁ~~~~~~~~描写が足りない。30分でできる内容なのか考えられていない。もうこれが全部悪い。

 でも仕方ない。1人1話=30分のお当番回は1期からの決まりだし、HE★VENSはお邪魔させて頂いているようなもの。

 というか、うたプリのアニメってお金のかかった公式の二次創作的なところあるじゃないですか。原作であるゲームを下敷きにした創作。設定はゲームからちょこちょこ変わっているし、まずゲームにST☆RISHはない。カルナイも、例えばアニメの美風藍はロボットだけど、アニメのカミュは(今のところ)スパイじゃないし、アニメの嶺二は(今のところ)親友を失った過去がない。描きやすいように原作からつまむのは当然で、都合によっては性格・関係・口調だって変わる。そういう1~3期を見てきて、私は、あくまで個人的に、うたプリのアニメは原作から逸脱することだってある、と認識している。

 だから4話は、大和ルートでしっかり描かれるはずの兄との関係・今後の展開のほんの一部を切り取り、アニメにしやすいように持って来ただけなのだろうと考えればいい。そう考えれば割り切れる。

 けれどHE★VENSには長い間アニメしかなかった。4話を見て大和を嫌いだなぁと思ったひとに私は「ゲームやったら良さがわかるから・・・」と苦し紛れを言うことすらできなかった。

 それにアニメは多くの人の目に触れる。【ゲームはしてないけどアニメは見る】という人の多さを侮ってはいけない。3期美風回放映後の、『藍ちゃんがロボットなんて知らなかった』の嵐には正直驚いた。こんなに多くの人がゲームをプレイしておらず、ファンだと名乗っているのかと。

 ゲームをプレイする・しないは個人の自由だ。そしてゲームをプレイしない人の多くはアニメで知識を得る。アニメが一番強いのだ。その『アニメ』が、うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVEレジェンドスター第4話だ。よく分からない新キャラクターの大和は翔を殴った。龍也さんとも折り合いが悪いようだ。龍也さんのことも殴ろうとした。この新キャラクターが何なのか分からないまま、翔とその男は殴り合いを始め、宙を舞いながら歌い、気付けば終わった。4話は終わった。もう、私にも何が何だか分からない。

 

 うたプリは女性向け作品である

 周知の事実である。男性ファンも一定数いるが、ファンの大部分は女性であり、うたプリは間違いなく女性向けコンテンツである。そしてキャラコンテンツだ。ストーリーの素晴らしさも求められているが、何よりキャラクターだ。推しだ。推しなのだ。

 女性向け作品と男性向け作品には違いがある。うたプリは女性ファンを多く抱えているのだから、当然女性向け的な描き方をされるべきだ。けれど4話はそうでない描写が色濃く出てしまっている。女性向け作品に初参加である監督が『得意分野でやりやすかった』と語るだけはある。

 まず、キャラコンテンツであり、現在ついているファンの数は誰が見ても翔>>>>>>>>>>>>>>大和でありながら、翔に向かって大和が暴力をふるう。これは明らかに多くのファンの怒りを買ってしまう。一部のファンは大和を忌み嫌う。これくらいは予想しておいてほしかった。

 拳で分かり合うというのも女性向けとしては難しかっただろう。ラストで大和が翔の言葉に拳を突き上げて応えるシーン、個人的にはグッときたが、「なんか言えよ!!!」と思ったファンも少なくなさそうだ。

 監督はきっとよく出来たと手応えを感じた回なのだろう。雑誌でも満足そうなコメントが多く見られる。逆に、女性である金春氏や紺野氏は4話について、雑誌等で女性ファンに寄り添った視点でコメントを出しているように感じられる。

 

大和とのこれから

 冒頭にも書いたように、私は4話を経ても日向大和推しである。大和のことを、『4話で翔に腹パンしたり龍也さんを殴ろうとした、その対抗心の原因は分かっていない、きっと結構面倒なやつ』だと自分の中で落とし込んだ上でこれからも推す。アニメだし~と理由をつけて腹パンとか無かったことにしても良かったが、HE★VENSにはアニメしかないから結局そういうわけにはいかなかった。まだしばらくは、大和がなぜあんなに龍也さんに対抗心を燃やすのか、それはどうすれば終わるのか、龍也さんに勝った先に何があるのか、、全部分からないままだ。大和だけじゃなく、HE★VENSはまだまだ謎ばかりだ。

 シャイニング事務所には過去の掘り下げがきっちりされていて、恋愛できるゲームが2本以上出ていて、一緒にデビューできるアイドルたちがいる。けれどスタリ・カルナイに抱くのと同じような気持ちで、私はHE★VENSのことがたまらなく好きなのだ。これからHE★VENSにもゲームでルートが作られて、そうすればこの4話のことを自分の中でなかったことにする日が来るのかもしれない。ゲームの内容にそぐわなくて、「やっぱりアニメは二次創作だった~」と片付けるかもしれない。でもとりあえず今はアニメ4期と、4話と向き合えるエンジェルでありたい。よーし4話見よ。